史料集Archive

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1934年秋から1939年始めまでの間に記された19の講演の原稿を集める。驚くべきことに、湯川は多くの場合講演の原稿をことごとく喋り口調で用意する。原稿はあたかも聴衆が目の前で聞いているように書き綴られていく。湯川独自の筆記体で、論理構成に細心の注意を払いながら。物理学教室の学生や同僚、あるいは専門的な研究者、そして一般市民を相手に量子物理学、近代物理学の面白さと重要性を語る湯川には満ち溢れた使命感が漂う。

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