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第39回湯川記念講演会

このたび、2025年11月9日に湯川記念講演会を開催する運びとなりました。

場所は大阪大学中之島センターです。
みなさま是非ご参加ください。

【第39回湯川記念講演会】
〜 量子力学100年の旅:素粒子から物質科学、そして未来の情報へ

日時: 2025年11月9日(日) 14:00 〜 17:15(予定)  *13:30開場
場所: 大阪大学中之島センター 10階 佐治敬三メモリアルホール
参加: 無料、先着150名  (WEB申し込み、受付先着順)
            お申込みはこちら
主催: 大阪大学 大学院理学研究科・理学部 湯川記念室 
共催: 日本物理学会大阪支部  
後援: 日本物理教育学会近畿支部
協力: 21世紀懐徳堂
対象: 高校生、大学生、大学院生、一般の方々及び教職員の方々

スケジュール(予定):

14:00  開会のあいさつ「湯川秀樹と量子力学」 

      兼村 晋哉 大阪大学 大学院理学研究科・理学部 湯川記念室 運営委員会委員長
           大阪大学 大学院理学研究科 物理学専攻 教授

「本講演会の趣旨説明と招待講演者の先生方のご紹介に加えて、戦前の大阪大学で素粒子論の研究を行い、その研究で理学博士号を授与され、日本人初のノーベル賞に輝いた湯川秀樹博士の人と業績、量子力学との関連等についてご案内いたします。」

 

14:15  「ゼロ抵抗の革新:超伝導物質開発の現在と展望」

      工藤 一貴  大阪大学 大学院理学研究科 教授

「超伝導体は、ある温度(転移温度)以下で電気抵抗がゼロになる驚異的な物質で、電力輸送をはじめ、医療、交通、コンピュータなど幅広い分野への応用が期待されています。20世紀初頭に、水銀が極低温で超伝導を示すことが発見されて以来、室温超伝導の実現を目指した研究が進められてきました。転移温度の限界が囁かれるなかでも、その壁は次々と乗り越えられ、20世紀の終わりごろには銅酸化物が比較的高温で超伝導を示しました。近年では、超高圧下において水素化物が室温近くで超伝導を示すことが報告されています。現在、研究は、常圧下で高温超伝導を実現する新しい物質の開発に挑戦する段階へと進んでいます。本講演では、超伝導の基礎をわかりやすく紹介し、私たちが進めている超伝導物質の開発についてお話しします。」

15:50    休憩

15:40 「量子力学100年目の挑戦:量子コンピュータと次の100年の量子革命」

      藤井 啓祐 大阪大学 大学院基礎工学研究科 教授

「電子や原子といったミクロな世界を支配している最も基本的な法則が「量子力学」です。
今年は、その量子力学が誕生してちょうど100年。これまでも量子力学は、現代のインターネットやコンピュータなどのテクノロジーを支えてきました。
そして今、量子力学は次なる100年を切り拓く「量子情報の時代」の幕開けを告げようとしています。
その主役となるのが「量子コンピュータ」。従来のコンピュータでは解くのが難しい問題にも挑むことができる次世代の計算機です。
日本でも、純国産の量子コンピュータが2025年7月から稼働を開始し、大阪・関西万博ではそのデモンストレーションも行いました。
本講演では、量子コンピュータの仕組みや現在地、そしてそれが実現する未来の可能性について、みなさんにわかりやすくお話しします。」

16:40  全体の質疑応答

17:00   閉会のあいさつ

湯川記念講演会_39th_ポスター

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