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第66回物理談話会 講演のためのメモMemo for the 66th Physics Colloquium
OU1935-B4 (3ページ) 日付: 1935年12月19日
このメモは第66回物理談話会のものであるが、次の第67回物理談話会「金属の凝集力について」の講演内容の目次のようにもなっている。同じ日付で原稿が書かれている。第66回、第67回と二度にわたって講演したかどうかは不明である。
量子力学をもとに金属の結晶構造、金属中の電子や化学的性質を理解することの重要性を湯川は早くから認識していた。スレーター(Slater)、フンド(Hund)、ウィグナー(Wigner)、ザイツ(Seitz)などの人たちの論文を理解し説明している。2ページ目、3ページ目に書いている種々の物質の融点、結晶構造、電子配位などのテーブルも面白い。
史料提供:京都大学 基礎物理学研究所 湯川記念館史料室 (s04-01-008)
OU1935-B4-s04-01-008