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論文:素粒子の相互作用について IVPaper: On the Interaction of Elementary Particles. IV
OU1938-B8 (31ページ) 日付: 1938年8月2日
湯川、坂田昌一、小林稔、武谷三男の論文「On the Interaction of Elementary Particles. IV, Proc. Phys.-Math. Soc. Japan 20, 720-745 (1938)」の校正である。荷電U粒子、中性U粒子の両方を含む理論を構築し、核力、ベータ崩壊等を総合的に解析している。U粒子はスピン1のベクトル粒子であるため、U粒子の交換から生ずる核力の形も複雑になる。重陽子の波動方程式やベータ崩壊、U粒子自身の崩壊確率と寿命、物質中でのU粒子生成や吸収、U粒子の磁気能率など解析は多岐に亘る。(文: 細谷 裕)
史料提供:京都大学 基礎物理学研究所 湯川記念館史料室 (s02-06-016)
OU1938-B8-s02-06-016