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論文草稿:光子散乱による電子対生成Draft: On Pair Production by Scattering of the γ ray
OU1935-A2 (6ページ) 日付: 1935年4月
湯川と坂田昌一が著者の論文「On Pair Production by Scattering of the γ ray」の草稿で、書き出しの部分(第2節まで)が記されている。宇宙線が物質を通過するときにいかにエネルギーを失っていくかを理解するにあたり、電磁相互作用による電子・陽電子対生成の効果を調べている。この論文が書かれた時(1935年春)、大阪帝国大学では湯川は坂田昌一を迎え入れ、共同研究するようになっていた。(文: 細谷 裕)
史料提供:京都大学 基礎物理学研究所 湯川記念館史料室 (s04-04-006)
OU1935-A2-s04-04-006