湯川秀樹博士と大阪大学〜ノーベル賞はかくして生まれた〜
【総合学術博物館湯川記念室からのお知らせ】
このたび、大阪大学創立90周年記念事業の一環として、「湯川秀樹博士と大阪大学 -ノーベル賞はかくして生まれた」(監修:大阪大学総合学術博物館湯川記念室/著者:細谷 裕)が刊行されました。
湯川秀樹博士は、大阪帝国大学理学部の講師・助教授時代(1933-1939)に、のちにノーベル賞を受賞する業績「中間子論」を創出し、大阪帝国大学より学位(博士)を取得しました。本書は、京都大学基礎物理学研究所湯川記念館史料室や大阪大学アーカイブズで保存されている膨大な湯川博士の史料をもとに、当時の凄まじい、純粋な湯川博士の研究生活を蘇らせようとするものです。
みなさま、機会がございましたら是非ご覧になってください。
「湯川秀樹博士と大阪大学 ノーベル賞はかくして生まれた」
著 者:細谷 裕
監 修:大阪大学総合学術博物館湯川記念室
発行所:大阪大学出版会
A4変判 116ページ, full color, 2021年5月1日発行
ISBN978-4-87259-731-8 C0023
【目次】
第1部 京大から阪大講師に (26歳、1933年)
第1章 いざ大阪へ
第2章 かくして研究は始まった
第3章 友は打ち明ける
第2部 中間子論から3年半、博士号取得 (31歳、1938年)
第4章 ガリ版刷りのプログラム
第5章 語ろう、そして前へ
第6章 時はきたり、博士号取得
第3部 いかに論文を練り上げるか (26-32歳、大阪帝国大学時代)
第7章 鋭気漂う計算ノート
第8章 論文を練り上げる
第9章 共同研究者の下書きは比類なきレビュー
第10章 解説は研究の源なり
第4部 日本の「博士」に — ノーベル賞受賞 (42歳、1949年)
第11章 ノーベル賞受賞
第12章 海を渡り湯川黒板が大阪大学へ
第13章 回想
第14章 湯川記念室、総合学術博物館