第2回(10/20)の基幹講義
「物質の世界への旅立ち」
松本和彦(大阪大学産業科学研究所)
ナノカーボンってすごい!
 カーボンナノチューブやグラフェンのことを総称してナノカーボンと呼びます。ナノカーボンは全て炭素原子からできています。カーボンナノチューブは、直径が1mの1/10億の1nmで、原子の大きさの数倍程度の直径です。またグラフェンは、原子が一層の薄膜です。鉛筆の芯はグラファイトで出来ていますが、その一層をグラフェンと言います。グラフェンの原子一層が、驚くべき事に顕微鏡で観察する事が出来ます。
 これらカーボンナノチューブやグラフェンは、電子の走る速度が今までの材料の100倍〜1000倍以上で、高速のトランジスタや高感度のセンサーとして期待されています。授業では、ナノカーボンの意外な作成方法や、様々な未来の応用についてお話します。
ナノカーボンってすごい! サイズと物質

マイクロフロー・チップ グラフェンの化学修飾

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