第2回(10/23)の基幹講義
「量子の世界への旅立ち」
光と物質・波と粒子
 ミクロな世界では、日常の経験からは考えられない不思議な現象が観測される。たとえば、光はシャボン玉の色を作るような干渉現象では波のようにふるまう。ところが、物質から放出されたり吸収される光のエネルギーを詳しく調べると、これ以上分割できない最小単位があることがわかる。このとき光は粒子の集まりと考えると理解しやすい。
 一方、原子から放出される光の振動数を詳しく調べると、とびとびの値をもっていることがわかる。これは原子の中を運動する電子のエネルギーがとびとびであることを示している。このことから、電子が原子の中で波のようにふるまっていることが明らかになる。
 光や電子が波でもあり粒子でもある量子の世界とはどんなものだろうか?
量子の世界


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