第1回(10/16)の実践講義
「超電導磁気浮上式鉄道の実用化に向けて」
 超電導磁気浮上式鉄道は超電導リニアとも言われていますが、それは世界に誇る日本独自の先端鉄道技術です。2009年7月に国土交通省の超電導磁気浮上式鉄道実用技術評価委員会において営業運転に支障の無いレベルに到達しているという旨の高い評価を受けました。
 「超電導」とは、ある種の金属、合金、酸化物を一定温度以下にしたとき、電気抵抗がゼロになる現象を言います。超電導材料で製作したコイル(電線を巻いた物)に一度電気を流すと永久に流れ、しかも極めて強い磁界が得られます。「リニアモーター」とは回転式のモーターを直線(リニア)状に引き伸ばしたものです。従来の鉄道の様に鉄車輪と鉄レールとの摩擦を利用して走行するのではなく、車両に搭載した超電導磁石と地上側に敷設したコイル(常電導の電線を使用)との間の磁力によって非接触で走行します。
 500km/hの超高速走行が可能な地上で最も早い乗り物、超電導リニアの開発の現状を紹介します。
山梨リニア実験線

リニアモーターの原理


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