第2回(10/26)の実践講義
「相対論的電子からのシンクロトロン放射光」
関山明(大阪大学基礎工学研究科)
 普段電気を運んでいる電子を曲げると電波が発生し、その電波が携帯電話・テレビなどの通信や放送に使われています。ところが、電子をアインシュタインの相対性理論を考えなくてはいけない光の速さくらいまで加速して曲げると、今度は可視光やX線といった光がまるでレーザーのように広がらずに一方向に進むシンクロトロン放射光として電子から放射されます。このシンクロトロン放射光は非常に明るい光として物理の研究だけでなく化学・生物・地学・はては考古学や産業界での技術開発といった幅広い分野で利用されており、兵庫県西播磨地区にある世界最大のシンクロトロン放射光施設SPring-8でも日夜様々な実験が行われています。
 ここでは、SPring-8のビデオや中での実験の様子なども交えてシンクロトロン放射の原理や性質を解説し、どんな実験をしているのか、どのような事がシンクロトロン放射光を使った実験で分かるのかについて解説します。
SPring-8

放射光の原理

放射光ビームライン   放射光ビームライン

実験装置


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