第1回(10/19)の実践講義
地下の断層を掘削して巨大地震の謎を探る
廣野哲朗(大阪大学理学研究科)
 地震は地殻の岩石がプレート運動の力を受けて破壊する現象ですが、その発生過程は非常に複雑です。初めにミクロンスケールの亀裂から始まり,それが数100 km以上に渡る既存の亀裂(断層)へと拡大,伝播し,さらには歪みのエネルギーが地震波や摩擦熱,地殻変動という形で放出されます。このような地震現象を理解するための取り組みの1つとして,地震を引き起こした地下の岩石、すなわち断層を掘削して、回収、直接調べるという研究プロジェクトが行われています.本講義では、地震という現象を断層の物理化学という視点で「水と摩擦」にも着目しながら解説していきます。
地下の断層を掘削


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