第6回(11/19)の基幹講義
「原子核素粒子の世界への旅立ち」
花垣和則(大阪大学理学研究科)
巨大加速器で眺める宇宙のはじまり
 この世は何からできているのだろう? 物質の究極の姿、そしてそこに働く運動の法則は、有史以来の人類の疑問です。その謎に答えようとするのが、素粒子・原子核物理学です。
 宇宙はどうやって始まったのだろう? これもまた人類共通の大きな謎です。その謎に挑むべく、昔の宇宙の姿を調べるためには、遠い過去に放たれた光、すなわち遠くの星を観測すればよいことになります。でも、宇宙誕生直後、星が輝き出す前のことを調べるにはどうしたらいいでしょうか。
 実は、素粒子や原子核のことを調べると宇宙誕生直後のことがわかってくるのです。本講演では、素粒子・原子核の世界をまず紹介し、その後,宇宙の始まりとの関わり、そして直径9kmにもおよぶ巨大な実験装置(=加速器)を利用した最先端の研究を紹介します。
巨大加速器LHC


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