宇宙は我々の日常世界からは想像もできない状態で満ち溢れています。超高密度星もその例で、白色矮星、中性子星それにブラックホールがあります。これらの超高密度星は可視光よりもX線で観測しやすいため、またX線観測は大気圏外でないとできないために、人工衛星を使った研究が進んでいます。 宇宙全体を眺めると、活動銀河核と呼ばれるとても明るくてその明るさの変動する銀河がたくさんあります。その活動銀河核の中心には巨大ブラックホールがあります。今では、我々の銀河を含めて、ほとんどすべての銀河中心には巨大ブラックホールがあると思われています。宇宙の研究には、目で見える光だけでなくいろいろな波長による観測が行われています。可視光以外の波長で、ブラックホールの研究がどんなふうに進んでいるかを最先端の成果を踏まえて紹介します。 |