ゆらぎが生み出す秩序の世界
  H2Oという分子が集まった液体である水は、摂氏0度以下で 固体の氷になり、100度以上で気体の水蒸気になります。同じ分子 が集まってできているのに、まったく違った性質を持つ物質になるのはなぜでしょう。 これは、分子同士はきちんと並ぼうとする性質を持っており、一方、「熱」には分子の整列を乱そうとする性質があるからです。私たちの身の回りには、 このように「秩序」と「ゆらぎ」がせめぎ合うことによって生じる現象が いろいろと見られます。この講義では、そのような例をコンピュータ・シミュレーションや 実験映像などをまじえながら見ていきましょう。参加者自身に分子 になってもらって、「秩序」ができる様子を体験してもらうゲームも行います。