原子核、素粒子世界への旅立ち
 私達の身の回りにある物質は元素からできています。元素の真ん中にある原子核は陽子や中性子などの核子から構成され、核子はクォークやグルーオンなどの素粒子からできていて、とミクロなミクロな世界に進むと様々な粒子が見えてきます。
 今回は原子核の世界のお話をしましょう。

核子という粒子が数個〜数百個集まってできているのが原子核で、それを芯にして水素や炭素、鉄・金などの元素が存在しています。
(違う種類の元素は集まっている核子の数が違います)
今の地球上にいろいろな種類の元素が存在しているのは、宇宙の歴史の中で星が誕生と終わりを繰り返す間に、核子が次第に集まったり離れたりを繰り返しながら、いろいろな核子数の原子核が形成されていったからだと考えられています。

このように、原子核は粒子の集合体として存在していて、そのようなミクロな世界では様々な現象が現れます。
原子核全体が変形したり、粒子がいくつかの塊に分かれたクラスター構造ができたり。
ミクロな世界で何が起きているのか、そんな不思議に少し触れてみましょう。