第1回(10/17)のコーヒーブレイク
「身の回りの物理を体験しよう」
久保等・他技術職員(大阪大学理学研究科・工学研究科)
物理を体験しよう
 中学や高校で習う物理現象、法則・・・それらを実際に目で見て楽しみ、体で実感できるのがこのコーナーです。教科書の紙の上での空虚な存在であった「力」「運動の法則」や「保存則」が紙から飛び出し、あなたの目の前に登場してきます。
 「マグデブルグの半球」の実験では「力」を、「真空中での物体の落下」の実験では「運動の法則」を体験できます。さらに「カッチンコッチン」の実験では、「運動量保存則」を、さらには、「エネルギー保存則」、「角運動量保存則」までもが、目の前で見え、かつ体感できるのです。  普段何気なく見過ごしている様々な現象や動作が、物理の法則に支配されていることに気が付くでしょう。
 わからないことがあれば、気軽になんでも質問してください。
マグデブルグの半球
見えない電磁気を見てみよう
 自然界を支配している力には「電磁気力・重力・強い力・弱い力」の4つの力が知られています。この力の中で私たちが暮らしの中に活かしているのが電磁気力です。しかし「見えない」ために実感がわかないと思っている人も多いようです。
 磁石を銅板の上に落としてみると「音もせずに着地する」銅板を動かしてみると「へんな力を感じる」。この現象は超伝導体を使ったものではなく、普通に売られているネオジム磁石で体験できる現象です。
 IH調理器は鍋を乗せると動き出す。電気を流していないのに熱くなる。こうした疑問にも分かるようにIH調理器を中身が見えるようにし、発光ダイオードのついたコイルで電流の流れを診断してみましょう。
 面白いのは、線でつながってもいないのに音楽が聞こえてくる電磁誘導です。
 このような電磁気が、私たちの暮らしを支えているのです。
磁石が音もせずに着地


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